需要をしぼった戦略で成功したビジネス手段

着目する視点

どの業種であってもライバルが多く、生き抜いていくのは大変な時代となっています。
特に少子高齢化や都市部と地方での世代別人口の格差など、顧客を獲得して売上を伸ばしていくのは大変かもしれません。

そんな中、ターゲット層を絞ったり、独自の需要の掘り起こしなど、需要をしぼった戦略でビジネスを成功させている人たちがいます。
どんなケースがあるのか、成功例を見ていきましょう。

各事業の成功例

観光地以外の地方にある旅館などでは、宿泊客の獲得を駅前にできたチェーンのビジネスホテルなどに取られがちです。
そんな時、エリアマーケティングによるリサーチを行い、近隣地域のお客様をターゲットに絞った販促を行う戦略に辿り着きました。

旅館

「旅館なのに近隣地域?」と思われるかもしれません。
徹底したエリア分析により、1km圏内にある法人の会議需要に着目し、閑散期の客室や宴会場の利用に繋げました。

次は、美容室です。
美容室は一度気に入ったところが見つかると、滅多にお店を変えることはなく、他店からの乗り換え需要の獲得は難しいものがあります。

そこで、進学や就職、引越しなどで新たにその地域を利用するようになった顧客に的を絞った戦略を練りました。
初めての人でも入店しやすい雰囲気作りと、入学式、卒業式、七五三や成人式といったライフイベントに着目した集客活動で顧客獲得に成功したのです。

写真館については性能の良いデジカメなどの普及で、プロのお店を利用する人が減っているかもしれません。

そこで、記念撮影に訪れた家族の情報をリスト化し、お子さんの誕生から七五三、入園式や入学式、卒業式など成長イベントに合わせ、タイムリーな告知を行うことで、来店を促しました。
既存客に狙いを定めリピートを狙う戦略といえるでしょう。

フラワーショップのお悩みは卒業式や結婚記念日、誕生日など特別なイベントがないと、需要がないという点です。
日常的に気軽に買えることのアピールや、意外なイベントでも花を贈ろうというギフトスタイル自体の提案で、集客アップに成功しました。

気軽に入りやすい店作りと、花を活用するシーンを想定した告知が功を制したのです。

ペットショップはペットブームもあって賑わいを見せてはいますが、一度購入した客はそう何度も訪れるものではありません。

飼育中は価格の安いホームセンターやインターネットショップで、ペットグッズを買い求める人が少なくないからです。
そこで、飼い主の心をくすぐるペットの写真を活用したオリジナルの商品開発と、顧客リストを通じてライフサイクルに合わせたクーポン付きDMによるタイムリーな告知により、継続的な利用へと繋げました。