便乗商法(あやかり商法)は、伝統的なビジネスモデルのひとつです

時代の流行に乗っ取って

日本で昔からおなじみとなっているビジネスモデルの一つが、便乗商法と呼ばれている商法です。
便乗商法は、テレビや新聞、雑誌、インターネットなどで話題になったイベントや事件、災害、人物などにちなんだ関連グッズを販売して利益を得ようとする商法のことを言います。

新聞とカメラ

話題の人物などにあやかったグッズを販売する商法でもあるため、あやかり商法という別名で呼ばれることもあります。
便乗商法(あやかり商法)は、毎日のようにテレビのニュース報道などで目にする機会が多いため、日本人にとっては一番なじみのある商法なのではないでしょうか。

この商法の最近の事例の一つに、福島の原発事故後に急増した浄水器やミネラルウォーターの販売商法があります。
浄水器の販売では、「我が社が取り扱っている浄水器は放射性物質もフィルターでしっかり除去できます」ということなどを公式サイトでうたって、集客を行おうとする戦略が目立っています。

同じように、ミネラルウォーターの販売をしている業者では、「私どもの会社が提供しているミネラルウォーターは、 放射性物質の心配のない地域から採水していますので安心です」ということを強調する傾向にあります。

このような最近の傾向は、まさに福島の原発事故をきっかけに東日本で急速にわき上がった、水の安全性への不安に便乗した商法であるといえるでしょう。

その時に必要なもの

また、最近では日本で広範囲で見られる金環日食に便乗した商法も登場しています。
テレビのニュースで太陽を直接見ると網膜の病気になることが報じられてからすぐに、太陽を観測するための日食メガネや日食グラスが多く製造され、ドラッグストアやホームセンターなどや、ネットショップなどで売り上げを伸ばしています。

さらに、金環日食に合わせて、天文学や宇宙に関する書籍も出版されています。
ある出版社では、日食に合わせて豪華な宇宙に関する図鑑を発売しました。

金環日食が観測できる数日前までに図鑑を予約すれば、星座の早見表が特典でつくというキャンペーンもしていました。

また、便乗商法では、一見その事件やイベントなどと何の関係もなさそうな業種でも、強引ともいえる手法で儲けにつなげようという動きも見受けられます。

ある動物園では、金環日食のときの動物の反応を見てもらおうと、当日に3時間早く開園をして、客を呼び込もうという戦略をとっていたそうです。

この動物園は、アメリカでかつて金環日食が起きたとき、チンパンジーが高いところに登ったり、身を寄せ合うなど、動物がいつもと違う反応をしていたというデータをもとに、客を呼び込もうというビジネスモデルを思いついたそうです。

そしてもう一つ、最近話題のものにちなんだ便乗商法には、東京スカイツリーに関連した商法もあります。
スカイツリーの地元の商店街では、スカイツリーの高さの634メートルにちなんで、グルメやマッサージなど、これでもかというほどに634という数字を価格に盛り込んだサービスや商品を販売しているそうです。